ロープについて

1.3 ロープについて

Ropeの構成


Ropeはfibre(繊維のこと(素線))を撚り合わせてyarn(子線)とし,
yarnを撚り合わせてstrand(子縄)を作る.
このstrandを撚り合わせたり,組み合わせる,または編んだりして
Ropeを作っている.


撚りロープ


Strandを3本または4本で撚り合わせたものをいう.
撚りロープには左撚り(Z撚り)と右撚り(S撚り)がある.
市販されているロープはほとんどが三つ撚りの左撚りロープである.
右撚りロープは特殊な所で使われるロープで,通常見かけることは稀である.
yarns,strands,rope(撚りロープ)はそれぞれ逆に撚って作られている.


組ロープ


一般にクロスロープと呼ばれるもので,左撚りのstrand4本と右撚りのstrand4本の
計8本のstrandで構成されていて,同じ撚りのものを2本一組にして4組で組み合わせたロープ.
8本のstrandで構成されるため,エイトロープともいわれる.
左右両方の撚りのstrandで組まれているため,ロープにキンクが出来ない.
ロープ自体の撚りがゆるいので繊維数に対して強度は比較的大きい.


編みロープ


16本以上の糸を編んで作ったさや(sheath)により芯(core)を被ったロープで,
coreも糸を編んだり軽く撚ってできている.
編みロープの組み合わせは様々で,編んだcoreをやはり編んだsherthで被っているbraid on braid,
並列するyarnsまたは軽く撚ったyarnsを,編んだsherthにより被ったparallel core.
coreの無いhollow braid(中空編み)等がある.


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